元大原神社

縁起:貞観13年(871)
 日田郡司大蔵氏が神託によって示巳ったとされる大原八幡宮の社地である。後、寛永元年
(1324)に領主石川忠総が現在の田島に遷祀するまで750年の間、日田郡の総社として篤
く崇拝された。

 広瀬淡窓は幼少の頃の想い出として、元宮の八幡宮にお語りし、ことに九月九日の御祭
りには必ず参詣したと言っている。
詩集にも求来里神嗣の題で秋林の紅葉は廊廉に満ち、白髪の嗣官太鼓を撃ち、鼓笛横紛つ
して神方に降る、前山雲起こりて後山に雨ふり、桑柘にわとり鳴いて千景暗なり、村を出
る人影低み且ついそぐ、豊年稜々たり祭事多く、語を寄すれば小巫歌舞を習う、との七言
律詩がある。
 (広瀬淡窓先生誕生二百年記念 昭和56年11月 日田市教育委員会)
出典
現地案内板